「住宅ローン控除」を知る(6)-住宅ローン控除の上限額が上がる要件とは?

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一定の要件を満たす必要はあるものの、マイホームを購入したほとんどの方が受けられる住宅ローン控除。環境に優しい住宅を購入した場合、住宅ローン控除額の上限が上がる場合があることをご存知でしょうか?今回の税サポは、これから家を建てようと考えていらっしゃる役員・会社員の方(※ 以下、同じ)に向けて、「住宅ローン控除の上限額が上がる要件」についてご紹介します。
※ ここでの役員・会社員は、一つの会社から報酬や給与のみの収入のある方で、毎年確定申告を行わず年末調整のみを行う方とします。

住宅ローン控除とは?

住宅ローン控除とは、住宅ローンなどで自宅の新築や購入、増改築などをしたとき、一定の要件を満たすことにより、受けることができる所得税の税額控除※のことです。要件を満たす住宅の購入もしくは増改築を行った人を対象としています。

役員・会社員の方は、控除を受ける最初の年には確定申告が必要ですが、翌年以降は年末調整で控除が受けられます。
※所得税にかかわる控除には、所得控除と税額控除があります。所得控除は所得税額を計算するときに各納税者の個人的事情を加味しようとする制度です。

なお、住宅ローン控除の基礎知識については「住宅ローン控除」を知る(1)-基礎知識編・住宅ローン控除とは?」にも詳しくまとめていますので、合わせてお読みください。

「住宅ローン控除」を知る(1)-基礎知識編・住宅ローン控除とは?
皆さま、もう年末調整の書類は提出されましたか?年末調整の書類を提出することで各種の控除が受けられますが、その控除...

対象となる年末ローン残高や住宅ローン控除額には上限がある

住宅ローン控除の対象となる年末ローン残高には上限があり、平成28年に購入して住み始めた場合は最高4,000万円です。また、控除額の上限金額は40万円まで(対象期間は平成26年4月1日から平成31年6月30日まで)となります。ただし、これから紹介する「認定住宅」の要件にあてはまるものについては、控除額の上限金額が50万円に引き上げられます。

「認定住宅」の要件を満たせば、上限額は高くなる!

認定住宅」とは、認定長期優良住宅認定低炭素住宅の2つを合わせた呼び名のことです。これに該当する以下の2つの住宅の場合は、その1年に控除される金額の上限額が通常の40万円から50万円に引き上げられます。

1.認定長期優良住宅

「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」で定められている認定基準に適合する住宅を指します。認定基準としては、耐震性、可変性、維持管理・更新の容易性、高齢者等対策、省エネルギー対策、などがあります。

国土交通省のウェブサイトです。政策、報道発表資料、統計情報、各種申請手続きに関する情報などを掲載しています。

2.認定低炭素住宅

「都市の低炭素化の促進に関する法律」により定められている認定基準に適合する住宅を指します。具体例としては、太陽光発電パネルを設置したり、断熱サッシなどを備えたりした住宅などが挙げられます。

国土交通省のウェブサイトです。政策、報道発表資料、統計情報、各種申請手続きに関する情報などを掲載しています。

以上の2つが住宅ローン控除の上限額が50万円に引き上げられる「認定住宅」です。

認定住宅で、住宅ローン控除を受けるために必要な書類とは?

役員・会社員の方が、認定住宅を購入して住宅ローン控除を受ける場合、通常の住宅ローン控除に用いる書類に加え、定められた区分に応じてそれぞれの書類が必要です。
<必要書類の例>

  1. 「その家屋に係る低炭素建築物新築等計画の認定通知書の写し」および各種証明書など(状況により異なります):認定長期優良住宅について住宅ローン控除を受けようとする場合
  2. 「その家屋に係る低炭素建築物新築等計画の認定通知書の写し」および各種証明書など(状況により異なります):認定低炭素住宅(低炭素建築物)について住宅ローン控除を受けようとする場合
  3. 特定建築物の住宅用家屋証明書:認定低炭素住宅(低炭素建築物とみなされる特定建築物)について住宅ローン控除を受けようとする場合

詳しくは国税庁のWebサイトをご覧ください。

なお、役員・会社員の方が通常の住宅ローン控除を受けるのに必要な書類一覧については「住宅ローン控除」を知る(2)-住宅ローン控除に必要な書類と記入例」をご覧ください。

「住宅ローン控除」を知る(2)-住宅ローン控除に必要な書類と記入例
シリーズ「住宅ローン控除」を知る、2回目は住宅ローン控除に必要な書類について解説します。 住宅ローン控除とは?...

まとめ

「住宅ローン控除の上限額が上がる要件とは?」、いかがでしたか?書類や手続は若干増えるものの、通常の住宅ローン控除よりも優遇されます。住宅は高い買い物ですから、使える制度は利用してすこしでも費用を抑えられれば嬉しいですよね。これから家を建てる方は、環境にも配慮でき、住宅ローン控除の上限額の高い「認定住宅」も、選択肢のひとつとして検討されてはいかがでしょうか。

「住宅ローン控除」を知るシリーズ一覧

「住宅ローン控除」を知る(1)-基礎知識編・住宅ローン控除とは?
「住宅ローン控除」を知る(2)-住宅ローン控除に必要な書類と記入例
「住宅ローン控除」を知る(3)-住宅ローンで住民税が安くなる!?
「住宅ローン控除」を知る(4)-借り換えた住宅ローンは控除の対象になる?
「住宅ローン控除」を知る(5)-住宅ローン控除1年目にやっておくべきことまとめ
「住宅ローン控除」を知る(6)-住宅ローン控除の上限額が上がる要件とは?

【監修:税理士法人アディーレ会計事務所 税理士 花房浩平】

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